ヌードな家 #022

広島県
用途/

住宅


工種/

新築


構造/木造(在来工法)
規模/平屋
床面積/189㎡(57坪)
家族構成/夫婦+子供3人

2017年完成。

広島市西部に位置するN邸は、
1980年以降宅地化が進み広島市のベッドタウンとして
発展した閑静な住宅街に立つ。

このプロジェクトは、施主が使用していたインテリアや家具、照明
また新たに収集したインテリア、家具などの配置を計画当初から
考慮した上で進めていき、現場にて細やかな色、質感を確認しながら仕上げ材を
決定していった。
端正な外観とは逆にアプローチに入ると、奥様こだわりの植栽や
アンティークの装飾が出迎える。
玄関ホールからリビングに入ると横巾5mを超える大開口のサッシが目に入る。
網戸も通常なら中桟を入れなければいけない所だが景観を損なわないよう特注で製作し、
外部との一体感、開放感溢れる空間を実現した。
また、南側の深い軒下にはバーベキューなどが楽しめるよう、デッキを設置した。
深い軒を確保した為、室内への採光が確保し辛くなり、
自然光が入り明るいリビングを希望していたご主人の要望を叶える為、
北側の壁際に天窓を設ける事で課題をクリアにした。
奥様が熱望された鋼製建具は、重厚感をあえて残しアンティーク感が出るよう溶接や
塗装にもこだわり年月を経て出てくるであろう『錆』もまたスパイスとした。
寝室への扉はモールディング枠を施し、一点物のアンティーク扉と共にシンプルながら
立体感のある間延びしない壁面とし、寝室もモールディングの廻り縁、間接照明等を
意匠的にすることでクラシカルで落ち着きのある空間に仕上った。
子供部屋はプライベートを確保する為、可動家具は中央へ配置し
将来、子供達が巣立った時には一部屋として使えるように、可動家具は東側の壁へ移動し
ピッタリ納まるように製作し子供達の成長に合わせ形を変えれる。
住み手のライフスタイルを考慮し、インテイリアから建築を考えたN邸には上質で豊かな時間が流れる。

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