広島県
用途/
住宅
工種/
新築
構造/木造(在来工法)
規模/平屋
床面積/189㎡(57坪)
家族構成/夫婦+子供3人
2017年完成。
広島市西部に位置するN様邸は、
1980年以降宅地化が進み広島市のベッドタウンとして
発展した閑静な住宅街に建っています。
N様が使用していたインテリアや家具、照明に加えて
新たに収集したインテリア、家具などの配置を計画当初から考慮した上で進めていき
現場にて細やかな色、質感を確認しながら仕上げ材や納まりなどの
室内の空間デザインを決定していきました。
端正な外観とは逆にアプローチからお住まいの中に入っていくと
奥様こだわりの植栽やアンティークの装飾が出迎えてくれます。
玄関ホールからリビングに入ると横巾5mを超える大開口のサッシが目に入ります。
網戸も通常なら中桟を入れなければいけない所を景観を損なわないよう特注で製作し、
外部との一体感、開放感溢れる空間を実現しています。
また、南側の深い軒下にはバーベキューなどが楽しむことができるようデッキを設置しました。
深い軒はデッキ活用ができる反面、十分な採光の確保が難しくなります。
自然光が入る明るいリビングを希望していたご主人の要望を叶える為、
優しい光が入る北側に天窓を設け、明るいリビング空間を実現しました。
奥様が熱望された鋼製建具は重厚感をあえて残し、
アンティーク感が出るよう溶接や塗装にもこだわることで、
年月を経て出てくるであろう『錆』もまたスパイスとなるよう設計しています。
寝室への扉はモールディング枠を施し、一点物のアンティーク扉と共にシンプルながら
立体感のある間延びしない壁面とし、寝室もモールディングの廻り縁、間接照明等を
意匠的にすることでクラシカルで落ち着きのある空間に仕上げています。
子供部屋はプライベートを確保する為、可動家具で仕切っています。
将来、子供達が巣立った時には一部屋として使うときには、
可動家具が壁内にピッタリ納まるように製作し子供達の成長に合わせ形を変えれる。
フレキシブルな空間デザインを行いました。
住み手のライフスタイルを考慮し、インテイリアから建築を考えたN様邸には
上質で豊かな時間が流れています。